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ギター製作

Xブレイシング

ギター製作

ギターの強度、音響特性を最も左右するパーツ、Xブレイシングです。

トップ板接着面にアールを付けた後、慎重に切れ目を入れて組んでみたところ、適度なタイトさでした。

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トップ板での位置決めを行って、Go-Barクランプで接着しました。

バックボードのブレイシングもシェイピングを続けています。

集中して黙々と作業を行っていると、ふと我に返ることがあります。「何も考えず、ただ感性に導かれるままに」という言葉がぴったりな状態です :)

 

 

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バックボード・ブレイシング接着

ギター製作

先日組み上げた「櫓」でバックボードにブレイシングを接着しました :wink:

センターパッチに切れ込みを入れた後、ブレイシング材にアールを付け櫓でクランプしました。

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前回製作したギターよりも、いろいろな面で精度を向上させています。

ゆっくり・・・ゆっくり・・・ですが、少しずつ前に進んでいます :-P

 

 

 

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櫓(やぐら)組み立て

ギター製作

ここ数日でバックボードのセンターパッチを接着し、アールが付くようにサンディングしました。

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そして今日、Go-Bar Clampのフレーム(私の中では通称「櫓(やぐら)」)を引っ張り出してきて、組み立てました(この櫓、見かけよりも結構重いので組み上げは一苦労です :) )。

 

工房部屋での櫓(やぐら)の存在感は大きく(部屋が小さい :()、「さぁ、ギター作りまっせ :!:」の雰囲気を漂わせています。

 

昨日は夜中中、激しい雨で雷も鳴っていましたが、今日はとても良い天気です :-P

 

 

 

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バックボード・スクレイピング

ギター製作

昨年6月から中断していたオリジナルギター製作再開です!

今日はバックボードのスクレイピングを行いました。新しく入手した厚手のスクレイパーは非常に使い勝手が良く、堅いローズウッドを気持ちよく削れます。

  

この一年間、製作作業は中断していましたが、自分なりの情報収集は継続していましたので、それらを出来るだけ盛り込んでいきたいと思っています。

 

 

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「年末までにやりたい」シリーズ(番外編)

ギターリペア ギター製作 徒然日記 ウクレレ製作 ZERO-ONE プロジェクト

家の倉庫入れ替え、火災警報器取り付け、そして工房部屋の床フローリングと続いてきた、この「年末までにやりたい」シリーズですが、今年の夏に特許事務所に依頼していた商標登録が完了して登録証が届きました。(予定より早く登録完了できました!)

登録商標は「ギター工房オデッセイ」で、商品・役務は「ギターの修理または保守」です。

 

そしてもう一つ・・・

今後、ギターやウクレレなどの楽器を製作・販売していく上での商標です。登録名は・・・

WoodField

です!

 

今年の6月、震災後の東北へ伺い、楽器製作のための思材(瓦礫)を収集させていただきました。そのとき、部材を探しながら登った瓦礫の山で見た光景・・・

 

自分たちが踏みしめているのは、数ヶ月前までは人々の暮らしを支え、一緒に息づいていた建物、家具が壊れた木材・・・

その中には暮らしのぬくもりを感じるものもありました。

私が見つけたのは、数枚の写真で、そこにはおじいちゃんとおばあちゃんが孫であろう、赤ちゃんをだっこしている姿、同じ赤ちゃんをお父さんとお母さんがだっこしている姿、みんな一緒に写っている姿、そして赤ちゃんのアップが写っていました。

「この方々は無事だったんだろうか」「どうかどこかの避難所で暮らしていて欲しい」と思うと、瓦礫の山の上にもかかわらず、止まらない涙があふれた目で見た、そのときの光景・・・

 

思材収集の時、お世話になったZERO-ONEプロジェクトの方からいただいた「私たちのことを忘れないで欲しい」という言葉・・・

 

そんな想いを込めて、現在製作中とこれから製作するのギターとウクレレの名前は

WoodField

とすることに決めた次第です(実際に特許庁に申請したのは今年7月でした)。

 

商標登録に当たっては是枝特許事務所の是枝様、スタッフのみなさま、そして私が会社員時代の知的財産部門だったT.N.さん、H.T.さんには大変お世話になりました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

 

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ウッドブロック・クリーニング(つづき)

ギター製作 ZERO-ONE プロジェクト

宮城県から持って帰ってきた思材(瓦礫)クリーニングの続きです。先日クリーニングを行った思材は金属類が付いていなかったのですが、今回は金具がいくつか付いていたので慎重に取り外しました。

  

今日も猛暑の一日でしたので水分補給を行いながら作業を行いました。
こんなに頑丈な木材と金属類を破壊する津波って恐るべきパワーだなぁ、と思いながら慣れない作業でできたマメの痛みをこらえながら、金具を外すことが出来ました。

  

さらに材に付いているヘドロをワイヤーブラシで削り取り、ウッドブロック・クリーニングが完了しました。

 

ZERO-ONE再生プロジェクトの目標通り、これらの思材(瓦礫)から奏でられる音色が人の心を癒すようになることを夢見ています。

酷暑の下の被災地は過酷な状況であることは間違いないと思います。健康管理には十分留意され、体調を崩されないようにしてください。

 

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ウッドブロック・クリーニング

ギター製作 ZERO-ONE プロジェクト

先日、宮城県から持ち帰った思材(瓦礫)のクリーニングを行っています。
今日も大きな梁の一部の泥をワイヤーブラシでこすり取りました。

CleaningWoodBlock-1 → CleaningWoodBlock-2 → CleaningWoodBlock-3

おそらく秋田杉と思われるこの思材ですが、トップ板、ブレイシング材として音を響かせる部材に変身してくれたらいいなぁ、と思っています。

今日もすごく暑かったです!

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ZERO-ONE「再生」プロジェクト

ギター製作 徒然日記 ウクレレ製作 ZERO-ONE プロジェクト

東北関東大震災から100日あまり経過しました。
被災された方々に心からお見舞いと申し上げますと共に、改めて震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。

先月初め(5/4)、福島県の株式会社DMSの黒瀬様からお声がけをいただき、ZERO-ONEプロジェクトへのお誘いのメールを頂戴しました。(以下、黒瀬様からのメール文面の抜粋です)

0(ZERO)から1(ONE)へ東日本大震災瓦礫(震災ゴミ)楽器再生プロジェクト

ZERO-ONE「再生」プロジェクト

3.11に発生した東日本大震災により多くの命、そして多くの想い出が流されてしまいました。
連日のマスメディアによる報道により、少しづつ被災地が復旧に向かっている事はご存知の事かと思います。
しかしながら、今も被災地には処理し終わるまでに凡そ10年かかると言われる災害ゴミが数多くあります。災害ゴミ…震災前には生活の一部だった家や家具。そこには家族との多数の思い出が宿り、人々と寄り添い合ってきた物です。

被災をした者や現地を肌に感じる者達の言葉が始まりでした。
「全ては無理でも、ゴミとして処理してしまいたくない」「災害で起きたことすべての思いと教訓を忘れない為の素材として残したい」「再利用という形で自然を見つめ直すきっかけとして残せないか」

震災の日から生きる事に専念した者達は年齢も性別も肩書きも取り払い、互いに手を取り合い、自身の弱気に負けないよう、今を一生懸命生きていこうと互いに語り合ってきました。
少しずつではありますがライフラインや道路などが復旧し、子供達は学校へ、ある者は仕事へ、それぞれの日常を取り戻す為に歩み始めました。けれども一方では、夢みてきた未来への道や、歩むと思っていた将来を断たれた方、避難所や自宅で物理的や精神的に出歩くことが困難な方など、精神的孤独に包まれている者も少なくありません。あれほど復興を掲げて、震災前以上のふるさとを創ると力強く宣言したけれど…心が踏ん張れない。

何が復興に足りないのか。何があればまた踏ん張ることができるのか。 
日常の生活に必要な衣食住を生きていく為の骨格だとするならば、そのまわりを構成する肉体は精神的余裕ではないでしょうか。
感動や、笑い、人とつながる事での安心感。
まだ心の底からそれらを満喫することは難しいかもしれません。
しかし、少なくてもそれらを得るに必要なものは準備しておかなければなりません。
今は最低限生活して行けるところの復興を最優先しています。しかし、それらが落ち着いてから、芸術や文化、スポーツ、娯楽を楽しむには遅いと思うのです。心の底から満たされるようになるまでには沢山の時間が必要です。スタートが遅ければそれだけ深くなってしまうのではないかと私たちは考えているのです。
ハード(建物や敷地)とソフト(楽器や衣装、道具)がある程度必要で、震災前の様に子供達がスポーツ少年団活動を、ご婦人方がカルチャースクールを、お父さんが休日の趣味を、その他老若男女すべての人が文化活動をできるようにする為にはできる人たちが支えてあげて行くべきだと思っています。
生きて行く為には二の次かもしれません。でも心が痩せ細らないよう、栄養は必要ではないでしょうか。

私はその昔、0を1にする事は凄まじいエネルギーと沢山の想いが必要だとある方に教わりました。1を2にする継続的な力は個人の強い意思で行えるが、0を1にするには沢山の知恵と勇気とそして心が集結しなければ成り立たないと…
ならば私達は0を1にするサポートをすることで、このみちのくの再生、記憶、復興、そして生きる事のすばらしさを、被災者をはじめ、世界の人たちへ伝えて行きます。

すでにとりかかっておりますのは、小さい子供から年配の方まで、みちのくの芸能(地域のコミュニティ)に欠かせない和太鼓を、ZERO-ONE再生プロジェクトとして手掛け始まっております。各地で祭り囃子が聴こえる様に…。
そして和太鼓に限らず多くの楽器についても同様に、被災地域だけに特化したものではなくすべての材料として、国内だけではなく海外にも復興の思いをのせて進行させていきます。

この度、改めて同プロジェクトからご連絡をいただき、微力ではありますが、弊工房もこのプロジェクトに賛同・参画させていただくことになりました。

阪神大震災を経験した私にとって、何かしなければ・・・と思いつつ、何も出来ない自分に歯がゆさを感じながら、この100日余りを過ごしました。義援金もスズメの涙ほどしか募金することは出来ませんでしたが、ようやく「自分の時間」と「自分の力」を役立てていただける可能性が出てきたことに心が引き締まる思いを感じています。

今後の詳細に関しましては本BLOGページ「工房マスターの日記」に順次掲載させていただきます。

なお、弊工房にリペアご予約を頂戴しているお客様におかれましては、ご予約をいただいた時点でお伝えしましたリペア作業時期へは影響がない範囲で活動させていただく所存ですので、何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。

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サイド・ライニング

ギター製作

ギター製作は超スローペースながら、少しずつ作業を進めています。

SideLining-1 → SideLining-2 → SideLining-3

ここ数週間でサイド・ライニングを取り付けました。ライニング材はサイドとトップ、そしてサイドとバックを一体にする重要なパーツです(たかがライニング、されどライニング・・・ですね(笑))。

SideLining-4 → SideLining-5 → SideLining-6

トップ、バックと密着するように周囲のサンディングも終え、段差のない状態になりました。

SideLining-7 → SideLining-8

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エンドピース取り付け

ギター製作

いよいよ梅雨本番です。午前中しとしと雨が降る中、兵庫県立がんセンターに行って、昨年の検診フォロー検査を行って「引き続き要経過観察」と診断されました。

帰宅後、先日から取りかかっていたエンドピース取り付けを行いました。

BodyEndPiece-1 → BodyEndPiece-2 → BodyEndPiece-3

今回はメイプル材ピースを使ってみました。

BodyEndPiece-4

ボディ面とツライチになったエンドピースを眺めて「これ、いいやん!」と自画自賛状態になりました(笑)。

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