2012年2月1日
ボディ組み上げ
トップ、バック、サイドの準備が整いました。
ボディを組み上げながら、いろいろな想いが頭に巡りました。
昨年の夏、宮城県東松島市で見た光景、瓦礫置き場での思材の採取、ZERO-ONEプロジェクトの方々とのお話など・・・。
クランプで固定されたボディのトップ、バックをコンコンとタッピングすると、良い響きがしました。
工房マスターはアイアンマン
ウクレレ製作
2012年2月1日
トップ、バック、サイドの準備が整いました。
ボディを組み上げながら、いろいろな想いが頭に巡りました。
昨年の夏、宮城県東松島市で見た光景、瓦礫置き場での思材の採取、ZERO-ONEプロジェクトの方々とのお話など・・・。
クランプで固定されたボディのトップ、バックをコンコンとタッピングすると、良い響きがしました。
2012年1月27日
トップ、バックのブレイシング材(力木)を接着した後、シェイピング(スキャロップ)を行いました。
タッピングで反響音を確認しながら、少しずつ削っていきます。
下はシェイピングしている様子です。
2012年1月25日
ベンディングを終えたサイドボードをモールド内に組み上げました。
トップ端、バック端の余分な部分を切り取り(写真:左)、ネックブロックとテイルブロックを接着(写真:中央)、そしてライニングを接着しました(写真:右)。
さらにトップ側とバック側共に接着面をトリミングしてサイドの準備が出来ました。
東北(宮城県東松島市)で採取してきた思材(瓦礫)がだんだんウクレレの形に近づいてきました。
2012年1月24日
先日切り出したサイドボードのベンディングを行いました。
ベンディング用のヒーターにサイドボードを押し当てて徐々に曲げていきます。
下は作業の様子です。
今日は冬らしい寒い一日でした・・・湯たんぽして寝ます
2012年1月21日
思材(瓦礫)からネック、トップ、バック、ブレイシングと順に切り出して来ましたが、最後の大きなパーツ、サイド板を切り出しました。
部材の節や割れ部分を避けながらカンナがけを行い、約1.5mmの厚みまで削りました。
今日は一日、冷たい雨模様でした。乾燥注意報が出っぱなしでしたが、この雨で湿度が戻るかもしれませんね。手洗い、うがい、そして保湿を心がけて、インフルエンザにはかからないように注意しましょう!
2012年1月20日
トップとバックを補強し、音響特性を向上するブレイシング材(力木)を切り出しました。
宮城県東松島市から昨年持ち帰った思材(瓦礫)から切り出すのですが、震災・津波の大きさを物語っている部材を加工しながら、亡くなった方々のご冥福を改めて祈りました。
楽器の部材として使用できない痛んだ部分も大切に保管しておこうと思っています。
ブレイシング材はトップ、バック、サイド材と比べて思材から切り出しやすいサイズなので、今後のギターやウクレレ製作、およびリペアにも流用していこうと思っています。
2012年1月19日
トップとバックの周囲とサウンドホールを切り出しました(割れないように慎重に切り出しました)。
バックボードは強度補強のためにバックストリップを切り出し中央に接着しました。
2012年1月17日
ここ数日をかけてトップボード、バックボードの削り出しと接合、および厚み削り出しを行いました。
左右板の接合面に隙間がなくなるように調整しながら逆光を利用して確認します(写真:左)。両方の板を接合するために少し幅の狭い平面を作り(写真:中央)、接着して固着を待ちます(写真:右)。
スクレイピングとサンディングを繰り返して厚さ約1.5mmのトップとバックが出来ました。
今日は阪神大震災から17年目の日です。
こうして東北から持ち帰った思材(瓦礫)を手にして作業を進めていると、震災や津波、台風などに比べて小さな人間の存在、そして一年に一筋ずつ年輪を増やしていく木部材と比べて短い人の一生、などをあらためて感じてしまいます。
でも人は励まし合いながら人生を送ることが出来ます。
今、私たちが思っていること、感じていることを孫子の時代、さらにその先の世代へ確実に伝えていくこと、それが私たちがするべきことだと17年たった今日、亡くなった方々のご冥福を祈りながら再確認しました。
2012年1月8日
ネックヒール部とネックブロックのジョイント加工です。
トリマと専用加工ジグを使ってダブテイル・ジョイントを削り出しました。
下の写真は加工前(左)、加工後(中央、右)です。
大震災の思材(宮城県東松島市で採取した瓦礫)が徐々にウクレレの形に変わっていきます。少しずつワクワク感が増してきました
下はルーティング加工している様子です。
2012年1月5日
粗く削りだしたネックをヒール部を中心に徐々にさらに整形しています。
宮城県東松島市で収集してきた思材(がれき)が少しずつウクレレの形に変わっていくにつれ、身が引き締まる思いがしています。
2011年12月30日
ギターリペア ギター製作 徒然日記 ウクレレ製作 ZERO-ONE プロジェクト
家の倉庫入れ替え、火災警報器取り付け、そして工房部屋の床フローリングと続いてきた、この「年末までにやりたい」シリーズですが、今年の夏に特許事務所に依頼していた商標登録が完了して登録証が届きました。(予定より早く登録完了できました!)
登録商標は「ギター工房オデッセイ」で、商品・役務は「ギターの修理または保守」です。
そしてもう一つ・・・
今後、ギターやウクレレなどの楽器を製作・販売していく上での商標です。登録名は・・・
WoodField
です!
今年の6月、震災後の東北へ伺い、楽器製作のための思材(瓦礫)を収集させていただきました。そのとき、部材を探しながら登った瓦礫の山で見た光景・・・
自分たちが踏みしめているのは、数ヶ月前までは人々の暮らしを支え、一緒に息づいていた建物、家具が壊れた木材・・・
その中には暮らしのぬくもりを感じるものもありました。
私が見つけたのは、数枚の写真で、そこにはおじいちゃんとおばあちゃんが孫であろう、赤ちゃんをだっこしている姿、同じ赤ちゃんをお父さんとお母さんがだっこしている姿、みんな一緒に写っている姿、そして赤ちゃんのアップが写っていました。
「この方々は無事だったんだろうか」「どうかどこかの避難所で暮らしていて欲しい」と思うと、瓦礫の山の上にもかかわらず、止まらない涙があふれた目で見た、そのときの光景・・・
思材収集の時、お世話になったZERO-ONEプロジェクトの方からいただいた「私たちのことを忘れないで欲しい」という言葉・・・
そんな想いを込めて、現在製作中とこれから製作するのギターとウクレレの名前は
WoodField
とすることに決めた次第です(実際に特許庁に申請したのは今年7月でした)。
商標登録に当たっては是枝特許事務所の是枝様、スタッフのみなさま、そして私が会社員時代の知的財産部門だったT.N.さん、H.T.さんには大変お世話になりました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
2011年12月27日
宮城県東松島市で収集してきた思材(がれき)からのパーツを製作継続中です。
今日はボディ内、トップ、サイド、バック、そしてネック接合の要となるネックブロックと、ボトム部のテイルブロックを作製しました。
写真からはわかりにくいのですが、サイド接合部分には若干の湾曲をつける処理を行い、モールドにぴったり合うようにアール加工しました。
少しずつ・・・
本当に少しずつですが・・・
前に進んでいます
2011年12月21日
宮城県東松島市から持ち帰った思材(瓦礫)からウクレレのネック製作中です。
粗い削り出しを行った後、これから徐々に整形していきます。
ヒール部はボディとのジョイント加工しろを含めて少し大きいままで残しておきます。
2011年10月15日
東松島市(宮城県)から持ち帰った思材(瓦礫)でウクレレ・ネック製作を始めました。
→
→
少し大きめに切り出した部材を接着した後(写真:右上)、ヘッド・サイド部をトリミングして原型が出来ました(写真:下)。
いつもながら製作工程はとてもスローペースですが、一歩ずつ進めていきます。
2011年6月21日
ギター製作 徒然日記 ウクレレ製作 ZERO-ONE プロジェクト
東北関東大震災から100日あまり経過しました。
被災された方々に心からお見舞いと申し上げますと共に、改めて震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
先月初め(5/4)、福島県の株式会社DMSの黒瀬様からお声がけをいただき、ZERO-ONEプロジェクトへのお誘いのメールを頂戴しました。(以下、黒瀬様からのメール文面の抜粋です)
0(ZERO)から1(ONE)へ東日本大震災瓦礫(震災ゴミ)楽器再生プロジェクト
ZERO-ONE「再生」プロジェクト
3.11に発生した東日本大震災により多くの命、そして多くの想い出が流されてしまいました。
連日のマスメディアによる報道により、少しづつ被災地が復旧に向かっている事はご存知の事かと思います。
しかしながら、今も被災地には処理し終わるまでに凡そ10年かかると言われる災害ゴミが数多くあります。災害ゴミ…震災前には生活の一部だった家や家具。そこには家族との多数の思い出が宿り、人々と寄り添い合ってきた物です。被災をした者や現地を肌に感じる者達の言葉が始まりでした。
「全ては無理でも、ゴミとして処理してしまいたくない」「災害で起きたことすべての思いと教訓を忘れない為の素材として残したい」「再利用という形で自然を見つめ直すきっかけとして残せないか」震災の日から生きる事に専念した者達は年齢も性別も肩書きも取り払い、互いに手を取り合い、自身の弱気に負けないよう、今を一生懸命生きていこうと互いに語り合ってきました。
少しずつではありますがライフラインや道路などが復旧し、子供達は学校へ、ある者は仕事へ、それぞれの日常を取り戻す為に歩み始めました。けれども一方では、夢みてきた未来への道や、歩むと思っていた将来を断たれた方、避難所や自宅で物理的や精神的に出歩くことが困難な方など、精神的孤独に包まれている者も少なくありません。あれほど復興を掲げて、震災前以上のふるさとを創ると力強く宣言したけれど…心が踏ん張れない。何が復興に足りないのか。何があればまた踏ん張ることができるのか。
日常の生活に必要な衣食住を生きていく為の骨格だとするならば、そのまわりを構成する肉体は精神的余裕ではないでしょうか。
感動や、笑い、人とつながる事での安心感。
まだ心の底からそれらを満喫することは難しいかもしれません。
しかし、少なくてもそれらを得るに必要なものは準備しておかなければなりません。
今は最低限生活して行けるところの復興を最優先しています。しかし、それらが落ち着いてから、芸術や文化、スポーツ、娯楽を楽しむには遅いと思うのです。心の底から満たされるようになるまでには沢山の時間が必要です。スタートが遅ければそれだけ深くなってしまうのではないかと私たちは考えているのです。
ハード(建物や敷地)とソフト(楽器や衣装、道具)がある程度必要で、震災前の様に子供達がスポーツ少年団活動を、ご婦人方がカルチャースクールを、お父さんが休日の趣味を、その他老若男女すべての人が文化活動をできるようにする為にはできる人たちが支えてあげて行くべきだと思っています。
生きて行く為には二の次かもしれません。でも心が痩せ細らないよう、栄養は必要ではないでしょうか。私はその昔、0を1にする事は凄まじいエネルギーと沢山の想いが必要だとある方に教わりました。1を2にする継続的な力は個人の強い意思で行えるが、0を1にするには沢山の知恵と勇気とそして心が集結しなければ成り立たないと…
ならば私達は0を1にするサポートをすることで、このみちのくの再生、記憶、復興、そして生きる事のすばらしさを、被災者をはじめ、世界の人たちへ伝えて行きます。すでにとりかかっておりますのは、小さい子供から年配の方まで、みちのくの芸能(地域のコミュニティ)に欠かせない和太鼓を、ZERO-ONE再生プロジェクトとして手掛け始まっております。各地で祭り囃子が聴こえる様に…。
そして和太鼓に限らず多くの楽器についても同様に、被災地域だけに特化したものではなくすべての材料として、国内だけではなく海外にも復興の思いをのせて進行させていきます。
この度、改めて同プロジェクトからご連絡をいただき、微力ではありますが、弊工房もこのプロジェクトに賛同・参画させていただくことになりました。
阪神大震災を経験した私にとって、何かしなければ・・・と思いつつ、何も出来ない自分に歯がゆさを感じながら、この100日余りを過ごしました。義援金もスズメの涙ほどしか募金することは出来ませんでしたが、ようやく「自分の時間」と「自分の力」を役立てていただける可能性が出てきたことに心が引き締まる思いを感じています。
今後の詳細に関しましては本BLOGページ「工房マスターの日記」に順次掲載させていただきます。
なお、弊工房にリペアご予約を頂戴しているお客様におかれましては、ご予約をいただいた時点でお伝えしましたリペア作業時期へは影響がない範囲で活動させていただく所存ですので、何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。
2010年8月7日
明日の午後、いつおお世話になっているM’sKitchen(神戸市垂水区)で神戸アマチュア音楽同好会NITEのアコースティックライブに出演させていただきます。
そして明日は私の製作したギターとウクレレがデビューします!
いろいろな想いを込めながら作ったこの2本。
一曲のみの演奏ですが、その内容はこの際問わず(汗)、妻と二人でデビューしてきます(笑)。
明日のライブに関する詳しい情報はこちらのページをご参照ください。
2010年2月16日
ギタースタンドには少々小さいテナーウクレレのためにスタンドを作りました。
これで座りも良くなって転倒の心配もなく、一緒に日常を過ごせるようになりました(笑)。
2010年2月11日
オイルフィニッシュを終え、弦も張り、ついにマイ・ウクレレが完成しました!
なんとも優しい音色を奏でてくれます。
ギター製作過程から少し遠回りしましたが、自信と大きな手応えを感じています。
サウンドホール際のフィンガーボードのサインは妻の名前です。(実はこのウクレレは、妻の誕生日プレゼントに作製したものです・・・2ヶ月遅れのプレゼントになってしまいました(笑))
あとは練習あるのみ!・・・ですね(笑)。
2010年2月4日
ネックとボディの接合が完了して、ようやくウクレレの形に近づいてきました!
ブリッジはエボニー材から切り出し、インレイを入れました。
塗装はオイルフィニッシュを行います・・・ドキドキ(笑)!