2011/7/24 日曜日
思材(震災瓦礫)カット
宮城県から持ち帰った思材(瓦礫)の製材を行いました。今回お世話になったのは神戸市西区の八朔建築の八朔さんです(八朔さんには4年前ギターのモールド製作の時にもお世話になりました。八朔さん、今回もお世話になり、本当にありがとうございました)。
周囲の小石やゴミをクリーニングした思材(瓦礫)を持ち込んだところです。まだ小石がかんでいましたので、ワイヤブラシで表面をガリガリこすって製材の準備を行いました。
まず思材の表面を電気カンナで削りました(作業を行っているのが八朔さんです)。
表面を削り終えた思材たちです。凹み傷が凄まじい津波の衝撃お語っているようですが、削り終えた面は思ったよりもきれいでした。
一番大きな思材はスライス加工するので側面が直角になるようにテーブルカンナでさらに削りました。
バンドソーで丸まった部分をカットして直方体にしました。
引き続いてバンドソーで思材をスライスしていきます。
スライスし終えた思材(写真:左下)とブレイシング材サイズに切り出した思材(写真:下中央)です。スライス材は内部に割れ、フシや虫食い部がありました(写真:右下)。部材として使用するには工夫が必要だと感じました。(これからスライス材はさらにカンナがけを行って厚みを薄く加工していきます。)
切り終えた思材を車に乗せて帰宅する途中、車の中に木の良い香りがしていました。地震、津波で被災された方々の想いがたくさん詰まった材(文字通り「思材」です)を大切に使っていきたいと考えています。
今回お世話になりました八朔さん、本当にありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願い致します。
下の動画は製材の様子です。
【表面カンナがけ】
【テーブルカンナがけ】
【バンドソー:周囲切り取り】
【バンドソー:スライス】
【バンドソー:ブレイシング材切り出し】