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なくなりつつあるモノ でも 心に残るモノ

徒然日記

最近読んだ書物で、とても印象に残った本があります。

それは「なくなりつつあるモノ でも 心に残るモノ」という本で、「おっさんのモノがたり」という副題が付いています。(岩田健三郎さん著、神戸新聞総合出版センター)

なくなりつつあるモノ でも 心に残るモノ-1

この本は全て活字を使用せず、全編手書きの文章で構成されています。(下の写真は目次の見開きページです)

なくなりつつあるモノ でも 心に残るモノ-2

下はこの本からのいくつか引用です。

【町の本屋さん】
「その町の本屋さんは、何か、その町の表情をしているような・・・
本屋さんがなくなるというのは、何か、その町に表情がなくなったような」

【書き文字】
「やぁ、元気?わしゃ元気・・・ということを伝えるのに
どの筆記具が、自分にとって、いいのやろう・・・」

【憲法九条】
「健康なときに、病気のことを忘れているように、それに似て
平和な時には、平和であることを、忘れているかもしれない」

【成人・大人】
「いまどきの若い者は・・・と言いそうになって、そういうわたしは
まだ人に成っておらんし、大人にも、なっていない たよりなさ」

【時の記憶】
「できごとを、忘れるときは、すぐさま忘れてしまうけど
覚えていることは、年々、その思い出が深く、深くなっていく」

【手紙・ラブレター】
「つづりかけて、つづれなかったことや、出すつもりで
出せなかった手紙が、何か・・・本当の わたしのような・・・」

【LPレコード】
「すり切れたレコードを聞いていた。すり切れるまで聞いてきた。
・・・というようなことが、死語になり、すり切れた わたしが あるばかり」

【公衆電話】
「大阪・梅田のど真ん中。阪急か阪神か、それともJRか・・・と迷っている。プロ野球のペナントレースの行方ではない。公衆電話とトイレを探すのに、立ち往生しているのである」

 

・・・などなど・・・

この本を読んでいて、本当にその通りだなぁ、と思いました。
そして時代はどんどん変わっていっているけれど、変わってならないモノを大切にしていきたいなぁ、と改めて思いました。

コメントをいただき、ありがとうございます!

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“なくなりつつあるモノ でも 心に残るモノ” への5件のフィードバック

  1. う~~~ん。これは、我々の世代の、「今」の想いを代弁しているようですね。

  2. やっぱりですね、「大人が子供に何を継承するか」と考えれば、尊敬される、威厳のある大人であるために、正しさに悖る愚行をしない自己に対する厳格さが、当然の様に必要ですし、その姿を子供が見ているという、自覚がなければいけませんね。

    もう、本当にバレなければ良いという考えの人が多過ぎますね。不況や他人がやってるから自分も許されるという言い訳は、幼稚な発想というか、そういうものを許して来た日本の根幹を蔑まれてもしょうがない恥じるべき真実です。

    奔放が過ぎれば、強制しなければならないですよね。そういう風に社会が今後、変わって行くと思います。良心の民力で抑えられていたものが、そうではなくなるのですから、非情の強制力に抑えられることになります。
    それさえ、考えに及ばない人が増えているんでしょうね。

    自分は全面的に正しい訳ではないですが、子供たちの未来(自分はいないですが)を守るために、出来ることをしています。市や県、警察に提案したりして(メールですが)。

  3. SIN@吟遊詩人さん、四葉野玄馬(よつばのくろば)さん、コメントをいただき、ありがとうございました。

    自分が中学生、高校生の時、お金を貯めて買ったLP(レコード)・・・それを大きな袋に入れてもらってレコード屋さんから家に持って帰り、ジャケットを開ける・・・ジャケットの印刷を見ながら、印刷の臭いをかぎながら、レコードに針を下ろす。

    そうやって音楽を入手する過程が今や一発ダウンロード!!!
    ジャケットの絵も歌詞カードもLPの臭いもないのが今の音楽なんですね。

    以前の日記で「便利と豊かさは違う」という言葉をあるドラマから引用させていただきましたのを想い出します。

    今回もこの本を読んで「便利さに走りすぎていないか?果たして本当に豊かな国になりつつあるのか?」ということを改めて感じました。

    かく言う私はというと、便利さの象徴であるパソコンとインターネットを使ってこの文面を打ち込んでいます・・・この矛盾ってどうするの?と自問してしまいます。

  4. MSNGO より:

    つい最近、遠く離れた友人と数年ぶりに再会しました。
    ほんの少しの時間だけど、一瞬にして昔の時間が蘇り懐かしく
    楽しい時間を過ごす事が出来ました。
    そして、そんな関係をこれからもずっと続けて行く事を約束して
    また逢う日まで・・・と別れました。

    そんな瞬のような時間こそ、私にとって
    何よりも大切な「宝もの」かもしれません。

    形ある「もの」は、いつかその姿を消してしまうけれど
    人々の心の中には、音楽だったり、友人との想い出だったり、
    そんな「もの」がいつまでも輝きを続けているのでしょうね。

  5. MSNGOさん、コメントをいただき、ありがとうございました。

    心に残るモノ・・・

    MSNGOさんのコメントを拝見しながら、人にとっての「豊かさ」とは「心に残るモノ」をどれだけ持っていられるか、なのではないかな?と改めて思いました。

    歳を重ねるにつれて時間が過ぎる早さが加速度的に速くなり、心に残るモノ(=想い出)が自分の前をどんどん過ぎていくような気がします。そしてこれからもこの傾向が大きくなるような「焦り」も感じています(笑)。

    いつか誰もに訪れる最後の瞬間に「心の宝もの」が頭の中をよぎればいいなぁ、と思っています。

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