雨ニモマケズ

徒然日記

ふとしたきっかけから、昔、小学校の国語の時間にみんなで唱和した、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩が目に入ってきました。

雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫な体を持ち
欲はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを 自分を勘定に入れずに
よく見聞きし 分かり そして忘れず

野原の松の 林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲を負い
南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き
みんなに でくのぼー と呼ばれ
褒められもせず 苦にもされず
そういうものに わたしは なりたい

50歳になった今、この詩をじっくり読み直してみました。

今までの自分の人生をこの詩に映してみると、いろいろな反省点やこれから大切にすべき価値観が見えてきたような気がしました。

決しておごることなく、謙虚であること。
優しい人になること。
努力、精進をたやさないこと。
日々の健康に感謝し、幸福感を忘れないこと。

小さい頃に読んだ詩が、年を経て頭の中で咀嚼されると、これだけ感じるものが大きいものか、と実感しました。

1件のコメントがあります

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“雨ニモマケズ” への1件のコメント

  1. Kenzo より:

    悟りに入ったようですね。

    「人生行路難し」・・・たかが人生、されど人生

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