2012/6/16 土曜日
完成しました!
昨年6月末に宮城県東松島市から持ち帰った思材(瓦礫)から作ったウクレレが完成しました。
・3.11大震災の驚愕
・津波映像の衝撃
・阪神大震災を経験していながら、何も出来ない自分との葛藤
・原発事故
・ZERO-ONEプロジェクト黒瀬様からのメール
など、このウクレレ製作を手がけている時間は、震災前後に起こった出来事が走馬燈のように頭を巡っていまいした。
昨年、思材(瓦礫)を収集に行った際、プロジェクトの方々から言われた「私たちのことを忘れないでください」と言われたこと、
宮城からの帰り、車を運転しながら妻と二人で泣いたこと、
震災で亡くなられた多くの方々への鎮魂の想い、
今もなお、遅々として進まない復興の中で不便な生活をされている方々への想い、
一年以上経っても「国民のため」という建前だけ政を進めている輩への腹立たしい想い、そういう人間しか選ぶことが出来ない自分たちの情けない想い、
この国は大丈夫なのか?孫子の時代は大丈夫なのか?という、とても不安な思い、
そんなネガティブな想いを巡らせるのではなく、楽器製作は無心になって作るべき、と自分に言い聞かせながらも、なかなかそうできず、自分の小ささ、未熟さを情けなく思ったりもしました。
製作期間は約一年かかりましたが、いろいろな想いを込めての完成となりました。今はこのウクレレが誰かの心を打つ音色を奏でてくれることを祈るばかりです。そしてこの機会を与えてくださったZERO-ONEプロジェクトの方々に心から感謝します。
沢山の想いがつまったウクレレの完成、おめでとうございます。
悲しみの音色、悼む音色、そして前を向いて生きて行く命の強さの音色、
沢山の命の音色が込められた、世界にただ一つのウクレレですね。
このウクレレの音色が響く度に、想い出し、鎮魂の祈りになる。
もちろんいつも忘れないように、今自分が生きている事に感謝したいです。
震災後、痛ましい事件が急増しているのは、本当に悲しい事です。
天災によって、生きたくても生きられなかった人の事を思い出して頂きたいものです。
お作りになられたウクレレが切っ掛けになりますよう、お祈りしています。
影ながら応援してきました。
自分のことのようにうれしいです。
たかが一本、されど一本。
大きな一本の完成、おめでとうございます。
四葉野玄馬さん、Kenzoさん、暖かいコメントをいただき、ありがとうございました。
一年間一緒にいてくれた感謝と、少しの寂しさと、優しい音色への充実感を感じながら、来週の金曜日(6/22)、このウクレレをお届けに行ってきます。