2012/11/26 月曜日
楽しい一日を忘れないように
昨日の神戸マラソンでは本当に楽しい一日を過ごさせていただきました。今日もふと気がつくと昨日の色々な場面が頭に蘇ってきて、今の気持ちを忘れないようにBLOGの1ページに記すことにしました。
これまでいろいろなレースに出場させていただきましたが、息子、娘婿(義理の息子)の3人で出場するメジャーな大会というのは、今回が初めてでした。
息子は二人とも神戸マラソンに申し込んでいましたが、6月の一回目の抽選では落選し、9月の追加抽選で出場参加となり、若干練習不足な状態でした。特に娘婿は普段ラグビーで体を鍛えているのですが、フルマラソン参加が初めてと言うことで、複雑な心境だったと思います。
朝7時過ぎに三宮駅に到着しましたが、荷物を預ける場所の都合でホームで3人は別れることになりました。私は息子二人と私自身にカツを入れるために、どこかで円陣を組もうと考えていましたが、なかなか適当な場所がなかったので、駅のホームで3人で円陣を組むことにしました・・・周りの人の目も気にせず 。
「時間内ゴールするぞぉ~~~ :!:」
「おぉぉぉぉぉ~~~~ :!:」
「ゴールで会おうなぁ」と3人は別れました。
手荷物を預け、スタート地点に立ったのはスタート時間の30分くらい前でした。セレモニーが始まっていましたが、ビルの陰の下だったので、とても寒く、武者震いのように体がぶるぶる震えていました。
9時のスタート号砲の後、私がスタートラインを通過したのは約9分後でした。
普段は絶対に出来ない神戸三宮の道路を走っていることに感動です :)でもいつものランと違和感をずっと感じていました。「なんやろ~?」と不安を感じながら5キロ地点に通過して始めて違和感の原因がわかりました。周囲のペースに流されてハイペースとなっていました。スタート直後はこの点には注意しなければいけないことはわかっていたのですが、はやり舞い上がっていたのかもしれません。その後はいつもの自分のペースに戻れました。
新長田での鉄人28号モニュメントを通過し、鷹取駅にさしかかったとき、紅葉に染まった須磨浦公園のある鉢伏山が目に入りました。青空とのコントラストがとても綺麗でした。
この付近は阪神大震災の時、被害が激しい場所の一つでした。蘇った街を走りながら、暖かい声援を送ってくださっている人たちに私もありがとう~と大きく声を返しました。
10km付近の須磨駅にさしかかると海が見え始めました。すごく良い天気だったので淡路島がくっきりと見えました。高校、大学の頃の電車通学で毎日通った景色、新婚時代を過ごした垂水の海の景色、子どもが2~3歳頃になった頃に遊びに行った須磨浦公園・・・そんなことを想い出しながらふと海を見ると数隻の漁船が大漁旗を掲げて応援してくれています・・・うれしかったぁ
15km付近の垂水駅付近で私の妻、息子家族(お嫁さん、孫)、次女と孫が沿道で声をかけてくれました。そこは去年、私と妻が応援した場所でした。今年は応援されている、力づけられている・・・感謝の気持ちでいっぱいになって家族応援団に「おぉぉぉ~~~」と大きく声を返しました。
その頃には明石海峡大橋が目の前に迫ってきていました。17.6km地点の橋のたもとで折り返しです。この頃になって少し空腹感を感じるようになりました。20km付近で再び家族応援団に力づけられた後のエイドステーション(給水所)でバナナとドラヤキを食べました・・・おいしかったぁ~
再び須磨駅に戻ると、そこは25km地点です。レース前の予想では、おそらくこのあたりから疲れがやってくるんだろうと思っていましたので、「ここからや!ここからやでっ!」「ここから走るんやっ!」と声を出しながら自分を奮い立たせていました。そのせいか一番きつい30km~35kmは比較的マイペースで走ることが出来ました。
35km付近のエイドステーションではアンパン、ちくわが支給されました。普段甘いものを食べないのですが、アンパンがこんなに美味しいのかとパンの中のあんを見ながら走りました。
この付近は既に神戸駅に近づいていて、そこは最後の関門、急な坂の浜手バイパスがある場所です。 私は登り坂はさほど苦手ではないので一つ目の坂は走って登りました。坂の上で目に飛び込んできたのは赤いポートタワー、そして赤い神戸大橋、さらにその向こうにゴール地点のポートアイランドです。
神戸大橋の下り坂を下りきってポートアイランドに入ると急に疲れがピークにやってきて、ほとんど歩くのと同じスピードで走っていました。「これやったら、歩こか」と思うともう集中力が切れてポートアイランドではほとんど歩いてしまいました。でも走ってゴールしたかったので41kmくらいから再び走り始めました。
42kmの表示板を過ぎたとき「あと0.195km!」と完走できた感動がやってきました。ゴール手前で次女が沿道で待ってくれていてハイタッチ
沿道の応援してくださった皆さんの声、ボランティアの皆さんの暖かい声に支えられて42.195kmを走りきること、神戸の街を走りきることが出来ました。本当にありがとうございました。
帰りの電車の中で息子のお嫁さんが「お父さん、次はトライアスロンですか?」と声をかけてくれました・・・ドキッ
トライアスロン復活するかどうかは別にしても、少なくとも現状の体型を維持するように努力しようと思っています。
帰宅後、息子家族、次女家族と一緒に焼き肉で打ち上げパーティをしました。ささやかな幸せに心から感謝です :)本当にありがとう