2024/9/17 火曜日
完走!!!アイアンマン・ジャパン 南北海道
9月15日に北海道北斗市、木古内町で開催されたアイアンマン・ジャパン南北海道に参加してきました。
このトライアスロンレースは3.8kmスイム、180kmバイク、そして42.2kmのランを朝6:30にスタートして日付の変わる24:00までにゴールするフル・トライアスロンです。
30歳代の頃にハマっていたトライアスロン。私が還暦を迎えた60歳の時に「60代でもう一度フル・トライアスロンを完走する」という目標を掲げて、ようやくクリアすることができました。
今回のレースに申し込もうと決めた時、長女と長男に「お父さん、アイアンマン・レースに挑戦しようと思ってるねん」と話したところ、長男は「俺もやってみようと思う」長女は「お父さんと一緒に挑戦するのは、良い思い出になると思うからやってみたい」という言葉が返ってきました。正直これにはビックリしましたが3人で情報交換しながらトレーニングを重ねてきました。
30年前にトライアスロンをやっていた頃、アイアンマン・レースに参加すること、そして完走してアイアンマンの称号をもらうことは夢のまた夢、あこがれの存在でした。夢が目標になり、自分が生きている間に達成したいという大きな想いを込めての参加となりました。
レース当日、スイム会場に4:30ごろに着いていました。前日夜中に降っていた雨と、明け方から吹き始めた強い風でブルブル震えるくらいの寒さです。
6:30、号砲と共にレーススタート。スイム会場の砂浜は、とても細かい砂なので、水中での視界はほぼゼロです。時々水面から顔を上げて目標を確認しながら泳ぎましたが、目標のブイを何度か間違えて迷子になることもありました。
1.9kmのスイムコースを2周するので一度浜に上がって、もう一周します。
スイム・パートを終えるとブルブル震える寒さを耐えながらウエアを着替えて180kmのバイクスタートです。バイクコースは自動車専用道路で比較的緩やかなアップダウン、見える景色は北の大地の森林と津軽海峡というテンション上がるコースです。
夕方5時ごろ、バイクを終えて最後のパートである42.2kmのランをスタートしました。最終のゴール関門が12時なので7時間でフルマラソン、ということになります。ほぼ平坦な14kmの田園地帯3周のコースに出ました。1周目、2周目を2時間、3周目を3時間で走れば完走でできるという皮算用をしながら1周目を無事終え、2周目に入って2キロほど進んだところで頭がフラフラになり始めて足も全く進まなくなりました。
これってハンガーノック?と思いながらエイドステーションでしばし休憩を取りながらバナナ、コーラなどを補給して意識がはっきりし始めるまで待ちました。
この時は「リタイヤか?」という思いが頭をよぎりました。あの「リタイヤの悔しさ」を思い出しながら「リタイヤしたら楽になれるぞ」という弱い自分の誘惑の声を何度も何度も振り切ってエイドステーションを離れました。
バイクパートで痛めた両足の膝裏の痛みが激しくなった3周目、時間との勝負になりました。周りは真っ暗、月明かりを頼りに足を進めます。
あと8キロ、あと5キロ、あと2キロ。暗闇の中、遠くのゴール会場のMCが聞こえはじめ明るい照明が見えはじます。足を引きずりながら「あそこまで。あそこまで。」と自分に言い聞かせながら木古内町の街に入ってきました。
沿道の応援も本当に暖かかったです。「おかえりなさい。頑張ったね」という声で涙が溢れてきました。
ついにゴール!
60歳代での目標、フル・トライアスロン完走。それを人生の夢であるアイアンマンになることで叶えることができました。
五島列島のバラモンキング、佐渡トライアスロン、宮古島トライアスロンでは度重なるリタイヤを経験して、やっぱりこの歳では無理なのかな、と何度も思いました。
諦めないでよかった!
ボランティアの皆さん、スタッフの皆さんのご対応がとても暖かいレースでした。本当にありがとうございました!
I am an IRONMAN !!!