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11月2022

神戸マラソン2022~感謝と友情~アクシデントを乗り越えて!

マラソン

3年ぶりに開催された神戸マラソン2022に参加してきました。今回は第10回記念大会と言うことで、当選連絡が来てからはワクワクしながらのトレーニングでした。

レース当日の天気予報は芳しくなく、雨で濡れる覚悟もしていたのですが「晴れパワー」全開で曇り空でのマラソンとなりました。

スタート前に整列したランナーが黄色いひまわりの花を咲かせたときには、毎回ウルウルしてしまいますが、今年はコロナ対応をしながらの開催と言うこともあって、スタッフの皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいになってしまいました。

なんとか完走を果たしましたが、今回はアクシデントに巻き込まれました。

前半は順調に走っていましたが、中間点(21.1キロ)付近で後続のランナーが、私の足に引っかかり、私とその前に走っていた女性ランナーが転倒しました。

私は右手から右肩で受け身をした後、おでこを道路に強打して、なんと出血!前を走っていた女性は、しばらく失神されていました。そして、原因となった後続のランナーは何も言わずに走り去っていきました。

沿道にいた大会スタッフの方が私たちのことをすぐに見つけて、救急車を呼ぶことになりました。私は出血する頭を抑えながら「えぇ~!そんなことせんでも大丈夫!」と言いましたが、数分後に到着した救急車に両手を抱えられながら強制収容されました。

救急車の車内で、応急的な止血と消毒をしてもらい、「あぁ~あ!リタイヤかぁ~」とつぶやくと、救命士の方が「リタイヤするかどうかは、ご自身の判断です」と・・・。

その後、救急車内で血圧や心拍などを診てもらい、頭の傷が切れていないことを確認してもらって、救急車を出ました。

このアクシデントで約1時間空回りしましたので、フルマラソンを走った、というよりもハーフマラソンを2回走った、というような気持ちです。

ともかく、完走できて良かったです。

大会スタッフの皆さん、ボランティアの皆さん、本当にありがとうございました!

レース後は例年通り、妻と乾杯!
美味しいビールをいただきました。

今回のメダルも私にとって、宝物です!

 

 

 

 

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難関突破!Martin HD-28リペア完了!

ギターリペア

先日、ネックとボディのジョイント部に問題のあったMartin HD-28の記事を掲載させていただきました。その後、リペア完了したギターをオーナー様に返却させていただき、とても温かいメッセージをいただきました。

樋口様

 先程よりリペアいただいたギターを奏でておりました。
言葉が中々浮かばないのですが、この世に誕生した時の本来の響きが46年の歳月を経てやっと実現したのかと感じています。それぞれの弦の響きが邪魔されず自然に共鳴し合っています。ネットで「ギター工房オデッセイ」を見つけて早9ケ月が流れましたが、樋口様のオペを受け、元気いっぱいに生まれ変わったギターに出会う事が出来ました。しかも難手術をクリアいただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
有難う御座いました。

詳細はこのギターのリペアファイルページをご参照ください。

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問題解決なるか?

ギターリペア

現在、兵庫県にお住まいのT.N.さんから、ご依頼いただいているMartin HD-28(1976年製)のリペアを行っています。リペア内容としてはネックリセットを含むトータルリペアです。

1986年頃、ネックリセットを実施したことはT.N.さんから伺っていましたが、今回ネックを取り外してみると、ネックとボディのジョイント部分がとんでもないことになっていることがわかりました。

こちらは今回ネックを取り外した直後の写真です。

少し接着剤が多い状態なのかな?と思ってジョイント部を見てみると・・・

何か、白っぽい丸棒がジョイント部に埋め込まれていることがわかりました。

このギターのネックリセットを行う上で、この丸棒を取り除かないとネック取り付け角度を調整することが出来ません。果たしてうまくいくんだろうか?と悩んだあげく、少しずつですが、丸棒を掘り出しては、ネックと同じ素材のマホガニ材を埋木しました。

そして、ボディ側のフィンガーボード接合部にも問題が・・・

一面、黒い何かで覆われています。
ネックとボディはジョイント部分と、このフィンガーボード部分で接合されているので、不要なものが挟まっているとネックとボディの一体化が阻害されて、ギター全体からの出音が出来ない状態になります。

リペア前にT.N.さんからは「音量が小さくなった」というコメントをいただいていましたので、今回のリペアではネックとボディの接合状態を改善して、ギターの一体化を図ることにしていました。そこで、この黒い膜状の物体を取り除くことにしました。

組成は何かは不明なのですが、接着系のものだと思われます。

トップ板にダメージを与えないように注意しながら、少しずつ取り除きました。

だいたい取り除けたところで、サンディングを行って、平坦を出しました。

長い時間がかかりましたが、本来のネック接合状態を復帰することが出来ました。これからネック取り付け角度、直線性を確認して、いよいよネック再接合を行います。

ギター本来の音色を取り戻してくれたらいいなぁ、と祈るような思いです。

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